iOSデバッグ&最適化技法―for iPad/iPhone
- 作者: 國居貴浩
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2013/02
- メディア: 単行本
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この本を読んでわかったこととしては、大体以下である。
- ARCの仕組み・何が行われているのか
- ARCを使わないメモリ管理の仕方
- アプリのパフォーマンス計測の仕方(Instrumentsの使い方)
- Instrumentsを使った後、そのデータからどうやって詳しく調べるか・どこを見ていくべきか
文章の途中にさらっと説明されている内容も、過不足なく丁度良かった。 Objective-Cを使った書き方(例えば、.mと.hに宣言する変数の違い・使い方)や、プロトコル(Javaで言うインターフェース?)とは・プロトコルを使ったデザインパターンの話も大変わかりやすかった。 xibについて設定しない時に、どのような基準で・どのxibが選ばれるのかという話もあってよかった。
xxという説明で、アップルのドキュメントのこれを読んだら良いということがちゃんと明記されていてありがたい。
他の本を読んでいて、なんとなくコードを書けますが、こういう場合はどういう風にコードを書いたり設計すればいいだろうと悩んでいた。それを見事に解消してくれた。
本の分量として少ないぐらいで、それよりもとても濃い内容で大満足だった。
一番最後に付いているチュートリアルが、どこにでもありき・調べればいくらでも出てくるものではなく、 花火を描画するというチュートリアルでとてもおもしろかった。(計算式についても図付きで説明があり、他の分野でも使えそうでわかりやすく大変助かった) どこの本でもやっているような、ただテーブルを表示させる等ではなくてとても良かった。
電子書籍版が出てほしい。
★★★★★
Team Geek
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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すごく読みやすい本で、そんなにページ数も多くなかったためすぐ読めた。 本の内容としては、チームとしての話から、チームリーダーとして・1エンジニアとしてなど、色々なポジショについて扱っていると思った。 さらっと全体を読んでみて、自分に当てはまるところは積極的に取り入れていく・ポジションと少々違う話のところは頭においておくというのがとても良いだろう。 チームで仕事をする人はこれを読んでおいてほしいと思った。
自分に自信がない人・情報をシェアしたり人に聞いたりするのが怖いと思っている人はぜひ読んでほしいと思った。
★★★★☆
Raspberry Piで遊ぼう!
- 作者: 林和孝
- 出版社/メーカー: ラトルズ
- 発売日: 2013/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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すごく良かった! 図もわかりやすいし、写真もあるし、解説も適切でとても良かった。 Raspberry piを購入から、Webから入力を受け付けるまでが書かれている。 Raspberry piを購入したいと思ったらこの本を買って始めるのが良いだろう。むしろ、私は書籍セットを注文したので本と一緒に届いた。 2・3日で届いて、本が詳しい説明書の様に使えるので、大変助かった。
★★★★★
プログラミング作法
- 作者: ブライアンカーニハン,ロブパイク,Brian Kernighan,Rob Pike,福崎俊博
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
- 購入: 58人 クリック: 1,152回
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リーダブルコードと並んで、新人におすすめする本の中にあったから読んでみた。
"プログラミング作法" という題からくるイメージと違って、プログラミングをするときに考えること・ぶつかる壁みたいなことが全て詰まっていた。
本の厚みはないが、内容が濃い。
マルコフ連鎖のアルゴリズムをC, C++, Java, ShellScript.... 幾つもの言語で紹介されていたり、違いが解説されていたり。マルコフ連鎖自体の説明もあったり…
デバッグの話から性能の話や…
とにかくなんでもござれ。
リーダブルコードの2、3段階高いレベルの内容に感じた。ただ、プログラミングに関するすべてを網羅している様に感じたので、難しくても一度目を通しておいたほうが良さそう。エッセンスが得られる。
あとでもう一回読もう…
巻末にまとめがあるので、そのまとめを読んで、どうしてそうなのかということがすぐ答えられなければ、その章を読んで理解する。というのが一番手っ取り早いかも。
★★★★☆ 4.5
コーディングを支える技術
コーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 西尾泰和
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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てっきり技術的な話とか、言語の仕様とかそういう内容だと思ったら違った…
どっちかというと、どういう思想のもとで勉強するかとかかなり抽象的な話だった。
プログラミングを初めて1年未満の人だったら、ぜひ読んでみるべきだと思う。
ある程度プロダクト作れるとか、自分で作りたいものを作り出せる人は、公式サイトに載っているスライドで十分だと思った。
http://nhiro.org/langbook/
このサイトに載っているスライドがとても良くて感動した。これを読んだ後だと、本を読まなくてもいい感じレベルかもしれない…
★★★☆☆ 3.5ぐらいかな…
なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎
すごく良かった! 文章としてもすごく読みやすくて、前章で触れられた内容は知っているものとして書かれるのではなく、一言で説明してから、その次の内容に入るのが良かった。 そのおかげで、内容が頭に残りやすいし理解しやすかった!すばらしい!
内容としては、もちろんUnixプロセスの話。説明するときに、Rubyのメソッドを使っているが、システムコールだと何に当たるのかということがしっかり書かれていてわかり易かった。Rubyのサンプルコードも短いものしかなく、理解しやすく、何についてのコードなのか・何が起こっているのかすごくわかり易かった。 "子プロセスを立ち上げるために何をしたらいいのか"ということがすぐ答えられない人は、ぜひ読むべきだろう。
スレッドの話や、カーネルの話などはすべて省略されていたので、その辺りについての詳しい説明が今後あるといいなーと期待。このシリーズもっとでないかなー…
★★★★★
デーモン君のソース探検
デーモン君のソース探検―BSDのソースコードを探る冒険者たちのための手引き書 (BSD magazine Books)
- 作者: 氷山素子
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 184回
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現在入手がかなり困難な本です。
頑張りました。かなり頑張りました。
※2013-04-08: Amazonで中古だけど売ってる…!
内容としては、デーモン君が学校の宿題として、NetBSDのコマンドに関することを調べる…といったものだが、
この本の面白いところは、デーモン君が必ず躓くたびに、お父さんの助言があり、ちょっとずつ成長していくというストーリーになっているところだ。
読者は、デーモン君と同じ視点で、問題にぶつかるたびに、どうやって調べたらいいのかということを身につけながら勧めることができる。これはとても勉強になった。
表紙から、軽い内容に見えたり、最初読んだ時に、デーモン君とお父さんのセリフになっているため、簡単な内容だと感じるかもしれないが…
甘く見てはいけない。文中で出てくる、さらっと読み飛ばしかねないソースコードや説明をよく考えてみると、全然理解できていなかった。
一周読んだが、取りこぼしがあると思われるので、もう一周目に入りたい。
とてもいい本。
ぜひ電子書籍化されるべき。
★★★★★